「寝タバコ」「目覚めの一服」が止められない!

 

平成21年の全国たばこ喫煙者率調査によると、男性の喫煙率は38.9%、女性の喫煙率は11.9%でした。男性の喫煙率はこの18年間、減少し続けていますが、欧米諸国と比べるとまだ高めです。

 

一方、意外にも女性の喫煙率は横ばいのままで推移しています。タバコを吸う人の言い訳で多いのが、「頭がスッキリする」というものと、「気持ちが落ち着く」というものです。

 

目覚めの一服を吸う人は、頭がスッキリして目覚めに役立つように感じ、就寝前に一服する人は、気持ちが落ち着いて寝つきが良くなると信じているようです。どちらが正しいのでしょうか?

 

実は近年の研究では、不眠を訴える人の割合が、タバコを吸う人で非喫煙者の4~5倍にも上ることがわかっています。タバコを吸う人は脳のための深い眠り(ノンレム睡眠)が少なく、浅い眠り(レム睡眠)のままでいる時間が長いのです。そのためどんなに長く眠っていても、タバコを吸っている人は睡眠障害に陥りやすいのです。

 

「十分な睡眠時間を取っているから私は大丈夫!」そうお思いの方もいるかと思います。しかしいくら睡眠時間を長く取っていても疲れが取れるとは限りません。問題は睡眠の質なのです。